EN JP

2050-2100年の宇宙開発を
見据えた研究戦略

▶︎東京工業大学・オープンイノベーション機構は、2024年8月1日に「宇宙イノベーションフォーラム」を開催しました。

東京工業大学 研究・産学連携本部 研究戦略部門では、産業界を含むR&D領域全体の俯瞰とトレンドを把握するため、毎年、研究の重点分野や戦略的分野から注目のトピックスを選定して調査を行い、その結果をレポートにまとめています。

調査実施時期:2023年

宇宙研究レポートについて

宇宙研究レポートについて

宇宙開発は、各国による国際的な宇宙開発競争が激化しており、各国ともに官主導から民間連携と移行しつつあります。日本でも内閣府が主導し宇宙戦略基金が創設されました。その宇宙技術戦略に従って先端・技術開発などの強化に取り組み始めています。本レポートは、それらの短中期の宇宙開発(宇宙に到達するための開発)の次に来たる宇宙での生活・経済活動が本格化する次世代(2050-2100年)を見据えています。長期に渡る研究戦略の策定の指針とするために、現状の宇宙研究と開発の現状を包括的に分析し、将来の取り組みや課題を明確にすることを⽬的としています。宇宙開発に関する最新のデータやトレンドを提供し、特にアカデミアにおける研究の指針となる有益な情報を提供します。

全文を見る

レポートのサマリー

本レポートでは、次世代(宇宙での生活や経済活動が行われる時代)の宇宙開発に向けた現状を、各国や研究機関の取り組みをゼロベースから分析・調査することで、宇宙開発の課題と今後の方向性を探っています。「レポートのサマリー」では、これらを研究要素とテーマに整理しています。政府主導の宇宙開発より一歩先を見据えた生活基盤の構築を目指し、「宇宙開発基本テーマ」「宇宙における生活環境/衣食住」「宇宙における社会基盤」の3つに区分し、それぞれを11カテゴリーに分類。さらに、宇宙ビジネスの方向性と本学の取り組みにも触れ、全体像を把握するための包括的な情報を提供します。

サマリーを見る
サマリー

1. ゼロベースからの宇宙開発の現況

宇宙開発の現況

レポートのサマリーで整理した3階層の区分「宇宙開発基本テーマ」「宇宙における生活環境/衣食住」「宇宙における社会基盤」から導き出した11のカテゴリーを、さらに具体的な研究トピックスとして51項目を洗い出しています。これらの項目について現状のR&Dの取り組みを深堀することにより、開発の現況を浮かび上がらせます。

以下の11カテゴリーから51項目を洗い出し、全世界の研究開発のトレンドをまとめています。

生命

医療/健康

住/生活

宇宙環境/気象

建設

製造/生産

エネルギー

移動

宇宙社会/法律

第1章を見る

2. 各国/研究機関等における宇宙開発の現況

各国および主要な研究機関における宇宙開発の最新の取り組みを分析します。

・⽇本政府の取り組み

・国内の研究機関(主に大学の研究所等)

・その他宇宙関連機関

・各国の取り組み

第2章を見る
宇宙開発の現況_海外

3. 宇宙開発で必要な研究課題

研究課題

宇宙開発の現状から⾒える課題を抽出し、解決すべき研究課題を明確にします。技術的、倫理的、法的な観点からの問題点を整理し、今後の研究の⽅向性を⽰唆します。

・宇宙における⾝体への影響と課題

・宇宙⽣活における課題

・各宇宙開発研究における課題と今後の研究の⽅向性

第3章を見る

4. 今後の宇宙研究開発取り組みの方向性

宇宙における身体への影響と課題、宇宙生活における課題、今後の研究の方向性の示唆と成る取り組み等を一覧してマトリックス式で俯瞰できるようにまとめて紹介しています。

第4章を見る
取り組みの方向性

<参考>宇宙ビジネスの現状と今後の動向

取り組みの方向性

今後の宇宙開発のテーマは、人が宇宙空間で生きるため/生活するための必要十分条件を満たすための研究開発が求められます。これを学術的な研究要素として全体を俯瞰し、その方向性を示唆するとともに、他大学とのベンチマークを通じて本学の強みを活かした取り組みの提案を行っています。

参考を見る
その他の社会動向調査に関してはこちら ▶︎
ご相談及び
お問合せ
ご相談及びお問合せ